2026年4月12日

80歳女性の患者様が来院されました。
もともと高血圧で、近医で定期的に内服治療を受けておられました。
1週間前より、労作時の胸部圧迫感と息切れを自覚され、かかりつけ医を受診。
採血、心電図、心エコー、CT検査を受けられましたが
「心臓には大きな異常はない」と説明を受けたとのことでした。
しかし症状が持続するため、ご家族がインターネットで当院を見つけてくださり受診されました。

詳しくお話を伺うと、症状は典型的な狭心症を疑うものでした。
当院でも再度検査を行ったところ、
心電図で新たな変化を認め、不安定狭心症が疑われました。
その後、前医からの情報提供も踏まえ、総合的に判断し、速やかに高次医療機関へご紹介させていただ即入院、同日に手術となり一命を取り留めました。
では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?
不安定狭心症は
検査のタイミングによっては異常が捉えにくい疾患です。
そのため、初期の検査で明らかな異常が見つからない場合もあり、
経過の中で診断がつくことも少なくありません。
今回の症例からお伝えしたいことがあります。

高血圧・脂質異常症・糖尿病などの生活習慣病は多くの医療機関で診療可能です。
しかし、
• 胸の痛み
• 動悸
• 息切れ
といった症状がある場合は、
循環器専門医による評価が重要になることがあります。
心臓の病気は命に関わることもあるため、
「様子を見てよい症状なのか」を判断することが非常に大切です。
気になる症状がある場合は、
セカンドオピニオンとしての受診も一つの選択肢です。
私自身、これまで28年間心臓外科医として診療を行ってきました。
これからは地域のかかりつけ医として、この枚方・牧野の地域から心臓病による重大なイベントを減らすことに貢献したいと考えています。
現在、生活習慣病で治療中の方で少しでも気になる症状がある場合は、お気軽にご相談ください。
※本症例は個人が特定されないよう配慮し、内容を一部調整しています